ここ最近、『一着29,800円!』や『二着で48,000円!』という格安オーダーメイドスーツのチラシやネット広告を目にする機会が増えました。
そこで今回は、50,000円以上のスーツを『一般的なオーダースーツ』、5万円未満を『格安オーダースーツ』と定義して、その違いを比較していきたいと思います!
格安のオーダースーツって品質は大丈夫?
安いのには何か(良くない)理由があるのでは?
そもそもなぜ同じオーダースーツで値段が違うの?
このような疑問に、オーダースーツに携わる身だからこその視点から解説していきます。
この記事の最初には、格安オーダースーツの購入を『オススメする人物像』と『推奨しない人物像』もご紹介しております。
私たちTi Bell(ティーベル)は、愛知県名古屋市にオーダーメイドスーツサロンを構え、オーダーメイドスーツをご提供しているスーツブランドになります。
スーツとは、人生の大切な瞬間を共にするパートナー。
私たちと一緒に、あなた史上最高の一着を模索しませんか?
※ 弊社へのご質問、ご相談、オーダーの依頼につきましては公式LINEからご連絡ください。本ページのクーポン取得ボタンからアクセスできます。
オーダーメイドスーツサロンTi Bell(ティーベル)とは? |
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Ti Bellは、愛知県名古屋市(大須・上前津)にあるオーダーメイドスーツを取り扱うスーツブランドです。 高級感ただよう完全個室のプライベートサロンを完備し、最上級のおもてなしでお客様のスーツライフをお手伝いさせていただきます。 既製品や格安スーツではない、本物が選ぶ高品質なオーダーメイドスーツをお探しの方は、ぜひご来店ください。 人生の大切な瞬間を共にする最高の一着を私たちと共に見つけましょう。 |
結論、格安オーダースーツが必ずしも品質が悪いとは思いません。
むしろ非常によくできており、コストパフォーマンスを重視するなら選択肢として全然ありでしょう。
重要なのは、『あなたにとって』格安オーダースーツが相応しいのか、そうじゃないのか、だと思います。
そこでまずは、格安オーダースーツを『オススメできる人物像』と『オススメできない人物像』についてお伝えさせていただきます。
詳しいことはこれからこの記事の中でお伝えしていきますが、まずは結論を。
■ 格安オーダースーツがオススメの人物
リクルートスーツを買いたい方
新入社員でリクルートスーツの次に買うビジネススーツを探している方
格安オーダースーツのメリットは、なんと言ってもその安さ。
そして、スーツとしての品質も値段から考えると決して悪くないと思います。
他方で、生地や作り方などの面で一般的なスーツよりコストを削減している分、安っぽい仕上がりになったり、サイズがピッタリで作れないなどの危険性もあります。
(企業により異なる)
このように考えると、リクルートスーツやリクルートスーツの次に購入するビジネススーツなどの時には、格安オーダースーツでも全然良いと思います。
むしろ、一般的なオーダースーツは5万円以上するのが相場ですから、新入社員の方にしてみたら少し値段が高すぎるかもしれません。
とは言え、社会人としてスーツを着て仕事をしている以上、ダボダボ・パツパツのサイズが合っていないスーツを着ることはできませんよね。
そんな時、ひとまず格安スーツを購入して、ちゃんとしたオーダースーツが買えるようになるまでそれで凌ぐのが良いかもしれません。
ですが、もしあなたが新入社員ではないのなら、格安オーダースーツはあなたに相応しくない可能性があります。
もちろん、これは店舗や企業によって変わってきますが、格安オーダースーツは一般的なオーダースーツより安く製造するために、様々な部分でコストカットされていることがほとんどだからです。
先輩・リーダーなど立場があったり、責任ある仕事を任される立場である方の場合は、一般的なオーダースーツで仕立てるのが良いかと思います。
また、経営者や経営幹部などと会う機会が多いなら、尚更スーツには気を使わないと、商談や取引に影響を及ぼす危険性すらありますので注意しましょう。
そもそも、なぜ同じオーダースーツなのに5万円以上の一般的なオーダースーツに比べて、格安オーダースーツは安いのでしょうか?
これは企業によって様々ですが、どこかでコストカットをしているのは間違いありません。
一般的には
安価な生地を使う
サイズ調整できる箇所に制限をつける
縫製工程を簡略化する
スーツの中身(副資材)を安価にする
この4つが主にスーツの値段に影響を与えていると考えられます。
これ以外にも、
大量に生地を仕入れたり自社で大量に製造したり、いわゆる規模の経済性によりコストカットしたり、
仕入れ方法や販売方法にITシステムを導入して販売にかかるコストや人件費を削減したり、
様々な企業努力によってコストを削減しているかと思いますが、今回の記事では上記に挙げた4つに焦点を絞って解説させていただきます。
格安オーダースーツの実態を知り、検討時の参考にしていただければ幸いです!
スーツと言えばウール(羊毛)を使ったものが一般的ですが、格安で販売されているスーツはポリエステルなど人工繊維や、ポリエステルとウールの混合素材などを使っていることが多いようです。
また、同じウールでも品質は様々ですので、このような素材による値段の違いは多いかと思います。
スーツは、使っている生地の素材によって値段が大きく変わります。
実際、弊社が販売するスーツの中でも、安価な生地を使うことで4万円台でオーダースーツを作ることができます。
一方ゼニアやロロピアーナなど高級ブランド生地ですと10万円〜15万円はしますので、生地による値段への影響は大きいのです。
ポリエステルなど人工繊維を使った生地が最も安く、ウールなど天然素材となると価格も高くなります。
また、同じウール(羊毛)でも、どの部位から採った羊毛なのかによっても値段は大きく異なります。
同じマグロでも、普通の赤みの部分と中トロ、大トロでは値段が違うのと同じですね。
肩周り(ショルダー)の羊毛が最も希少部位とされており、非常に良質な素材になります。
世界的な一流ブランドのゼニアやロロピアーナは、このショルダー部分の羊毛しか使わないなど、素材にこだわっているから値段も張るんですね。
| 値段 | 特徴 |
ポリエステル | とても安価 | お手入れが楽 |
ポリとウールの混合 | 普通より安い | ポリほど安っぽくない |
普通のウール | 一般的な値段 | 着心地、ビシッと決まる |
上質なウール | 通常より高価 | 着心地が最高に良い 上品な光沢と滑らかさ |
ポリエステルなど人工繊維や、人工繊維とウールとの混合素材は、安価に手に入る代わりに着心地が固かったり、見た目が安っぽくなるデメリットがあります。
一方のウールの場合、値段は人工繊維に比べると高くなりますが、その分スーツならではの立体感や重厚感、ビシッと決まっている雰囲気を楽しめます。
また、上質なウールを使ったスーツを着ていると、スーツに詳しくなくても良いものを着こなしている印象を受けるほど、見た目に大きな違いがあります。
『オーダーメイドスーツ』と言えば、体の隅々まで採寸をして、細かくサイズ調整ができると思うかもしれませんが、どこまで調整できるかは店舗によって異なります。
通常、格安オーダースーツの場合、一般的なオーダースーツ店よりもサイズ調整できる箇所が少ないことが多いようです。
また、フィッター(採寸する人)の技量によっても異なりますので、オーダースーツ店を選ぶ際にはフィッターのレベルも重要視する必要があります。
スーツはサイズが命。
せっかく既製品ではないオーダーメイドのスーツを買うなら、どの箇所も妥協しない、あなた史上最高の一着を実現できるお店を選びましょう。
尚、弊社では『サイズ』だけでなく、お客様一人ひとりの体のクセに合わせて『体型補正』も行っております。
人間の体は長さだけでなくクセもありますから、サイズだけ調整しても本当に綺麗なスーツ姿を実現できない可能性があるのです。
あなた史上最高の一着を仕立てるために、ぜひお店を選ぶ際は
どこまでサイズ調整できるか
フィッターのレベルは低くないか
体型補正もできる店舗か
に注意してみてください。
前章にも繋がるお話ですが、サイズ調整できる箇所を少なくすることで、縫製(スーツを作る)工程が簡略化されます。
格安オーダースーツの場合、縫製工程を簡略化してより早く、より多くのスーツが作れるような製造システムを採用しているところが多いようです。
当然ながら、良い物をつくろうと思ったら手間がかかります。
例えば弊社の場合ですと、前章でお伝えしたようにサイズ調整は細部まで指定でき、体型補正や衿・釦位置など外見に関わる位置調整などについても承っております。
また、ボタンの仕様や糸色の変更、裏地の仕様など各種オプションまであわせると、合計100箇所以上の変更が可能です。
ここまでカスタマイズできるということは、逆に言うと縫製工程も複雑で、より細分化されて時間のかかる作業が必要になるということ。
格安オーダースーツは、このような手間を省いてとにかく早く、大量に生産できるようにしているからこそ、コストを削減し安く提供できる、ということですね。
少し専門的な話になりますが、スーツは『中身(副資材)』によっても値段が大きく変わります。
目に見えない部分だからこそ、格安でスーツを販売する時に最初に思いつくコストカットなのですが、これによってスーツの性能や見た目に大きな影響を与えます…
普通のTシャツなどは、1枚の生地を縫い合わせて作られていますが、スーツは表生地と裏地の間に『副資材』と呼ばれる素材が入っており、これによりペラペラではない立体的なスーツのシルエットを保っています。
安いスーツだと、この副資材に『接着芯(せっちゃくしん)』という人工的な素材が使われていることが多いです。
新品の状態でもペラペラな印象で立体感がないですし、接着剤によって糊付けされているので、クリーニングなどのダメージによって中で剥がれてしまい、ヨレてしまうことがあります。
一方、良いスーツではこの副資材に『毛芯(けしん)』と呼ばれる素材が使われていることが多く、立体的で重厚感・高級感ただようシルエットに仕上がります。
格安オーダースーツの場合、この副資材を接着芯にすることでコストカットをしていることがあるかもしれませんので注意が必要です。
尚、弊社では全てのスーツで毛芯が使われています。
又、より高級仕様である『フル毛芯』もご用意がございます。
最後までお読みくださりありがとうございます!
ここまで、格安オーダースーツについて触れてきましたが、結論としては格安オーダースーツでも品質が悪いということはなく、むしろ新入社員の方などには非常にオススメできるものだと思います。
| 一般的なオーダースーツ | 格安オーダースーツ |
生地 | ウール又は上質なウール | ポリエステルや混合素材 又は質の高くないウール |
サイズ調整箇所 | 殆どの部位で細かく採寸 体型補正などもあり | 調整できない部位がある可能性 |
縫製工程 | 100箇所以上の変更可 複雑な工程で仕立てられる | 簡略化されておりカスタマイズできない部分も |
副資材(中身) | 毛芯・フル毛芯 | 主に接着芯 |
ぜひスーツを購入する際に、この記事を参考にしていただければ幸いです。
■ 追伸 ■
愛知県名古屋市のオーダーメイドスーツサロンTi Bell(ティーベル)では、高品質なオーダーメイドスーツをご提供しておりますので、一着29,800円など格安オーダースーツは取り扱っておりません。
ですが、百貨店で30万円以上の値段がつけられている高級スーツ(既製品)を、半額以下の価格(しかもオーダーメイド)でご提供することは可能です。
また、ご予算に応じて様々なランクの生地をご用意しておりますので、4万円台から世界に1つしかない、あなただけのスーツをお仕立てできます。
スーツは、人生の大切な瞬間を共にするパートナー。
私たちはそう考え、お客様一人一人の背景や着用シーン、そしてそのスーツを着用して実現したい未来まで見据えたご提案をさせていただきます。
私たちにお任せいただければ、あなた史上最高の一着をお仕立てさせていただくことをお約束します。
※ スーツに関するご相談や各種ご質問、オーダーの依頼などは公式LINEからご連絡ください。
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